2011-01-01から1年間の記事一覧

査読あれこれ

4月1日より放送大学に異動をしました。3月10日から東京に来ているので、その間に地震騒ぎがありましたが、ようやく家のほうは落ち着いてきました。職場のほうは今週はじめに山口から一挙に荷物が届き、その整理に追われていました。部屋の整理もすすみ、今度…

SOC資本?(2)

SOC資本の話の続きです。 当時資本論は少しかじった程度で、社会関係資本については全くもって知らなかったのですが、良く知らないと言うことは逆に知識に束縛されずに、いろいろ自由な発想ができて良いなあとも思います。かなり恥ずかしい話なのですが、…

SOC資本?(1)

私が修士課程に進学した年に、そもそも健康社会学という学問自体がどのようなものなのか良くわからなかったので、学部3年生向けの健康社会学と言う授業に参加しておりました。 山崎先生と田村誠先生が授業を担当されていて、その年に刊行予定の健康と医療の…

sense of coherence研究の広がり2

研究室の引っ越し作業もたけなわで、明日午後の引っ越し業者の訪問に向けラストスパートをしています。。といいながらこのようなことを書いています。私が大学院に入学した当初東大の山崎研究室内ではSOCの研究はあまり行われておらず、SOCは難しいから、と…

sense of coherence研究の広がり

山口大学での教員生活もあとわずかとなり、様々な関係の人たちから歓送会を開いていただき本当に幸せものだと思っています。 山口に来て驚いたのは、SOC研究を知っているどころか関心を持って実際に研究をしている先生方が多くいることでした。東大にいたと…

sense of coherence得点の高低の考え方

以前にも書いたかなと思っていたのですが、書いていないようでしたので、このタイトルについて書こうと思います。と言うのも、このことについても非常に多くの質問が来るからです。 似たような内容は、以下です。 http://d.hatena.ne.jp/ttogari-tky/2010122…

sense of coherence とhealth literacy

現在再び放送大学の「市民のための健康情報学入門」なる教材の作成に追われています。聖路加の中山先生と二人で主任になっているのですが、中山先生のご研究?のお手伝いでHealth Literacyについては多少勉強はしたものの、非常に奥が深い分野で私自身全く持…

Antonovskyのsense of coherence スケールとネガティブ感情

2月5日のSOC研究会において、以前にタイトルだけとりあげた文献を紹介しました。 http://d.hatena.ne.jp/ttogari-tky/20110113/1294895680 レジメは以下です。 2011年2月5日SOC研究会.pdf 以前、Gayerという人(ドイツの多分医療社会学者)が1997年に指摘し…

山崎研究室とSOC研(2)SOC研の今後

SOC研究会という研究会が私が院生でいたときから月に1度、最近は2月に1度行われていました。当初は私と、もう一人同期の住川陽子さんの修士論文がSOCを扱った研究でその2つの研究をブラッシュアップしていくために、研究を報告したり文献を報告したりす…

山崎研究室とSOC研(1)研究室の伝統

1月は上旬に高熱と咳が出る病気(インフルエンザと思ったのですが、医者は特に何も言われなかったのですが)に侵され、死にそうな日々が続き、下旬には聖路加の中山和弘先生が編者となっている教科書の執筆があったり、その後さまざまな締め切りが押し寄せ…

3項目版sense of coherence(SOC3-UTHS)の使い道

SOC3-UTHSの使い道としては、以下の5つが考えられます。 大規模多目的調査の中に入れてもらいたい・・・当初作った目的はこのためでした。 高齢者のSOCを測りたい・・・13項目でも高齢者は途中で嫌がってしまうことが多いそうです。半分も答えてくれなくてSOCを欠…

3項目版sense of coherence尺度の作成プロセス

新年が明けて、昨日から出勤し、じわじわと様々な仕事の存在が明らかになってきて、意外と忙しいことに気付きつつあります。年末年始は連日連夜色々あって、この日常とは明らかに別世界のようであったとつくづく思います。さて、3項目版のスケールの開発のプ…