2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

看護研究学会交流集会

8月22日に岡山で行われた看護研究学会で、看護研究とSOCという題名の交流集会があり、行ってきました。大阪のミニシンポジウムの直後で、そのまま岡山入りをした形です。 看護研究学会は、かつて卒業研究でテーマにしていた尿路感染予防のための科学的根…

sense of coherence とヘルスプロモーションのミニシンポジウム

先日大阪大学で標記の内容のミニシンポジウムが開かれました。台湾の方々をお招きしてのシンポジウムでした。ミニシンポジウムというので、それほど人は多くなかろうと思っていましたが、60名近くが参加していました。 英語で発表しなければならず、しかし、…

sense of coherence scale の尺度開発

最近国内外の雑誌の査読をしていてよく尺度開発の論文にあたっています。自分はいくつかそうした論文を書いた経験があるので、それであてられるのかもしれませんし、SOCに関しては、英文で書いた論文もあるのでその関係なのかもしれません。 非常に良く見受…

salutogenesisとヘルスプロモーション

SOCとヘルスプロモーションという関係を考えると、風が吹けば桶屋がもうかるというような少し離れた関係になるようにも思われる。 SOCはAntonovskyが提案した健康生成モデル(salutogenic model)の中核概念で、このモデルでは、大きく2つのことが示されてい…

sense of coherenceとソーシャル・キャピタル

SOCとソーシャルキャピタルについて、そもそも比較するようなもの同士なのか、と思う人も少なくないと思われます。 ただし、本稿で繰り返し議論しているように、SOC自体はその人の周囲にある環境の評価も含まれているので、必ずしも違う種のものとも言いにく…

sense of coherenceは生涯発達するのか

これもIUHPEでEriksson & Lindstrom氏によって報告されていたSOCスコアの年代別推移です。良く見えにくいと思いますが、年齢によってSOCスコアは上昇傾向にあるようです。どうもこれは、過去の研究で報告されていたスコアをまとめてプロットしたもののようで…

sense of coherenceとResilience

両者について、どう違うのか、といった話を良く聞きます。それだけでなく、SOCに類似する概念は多々あるだろうが、そういった類似概念とSOCはどう違うのか、という点について、学会でも質問されますし、論文の査読者からもよく指摘を受けます。 そういう時は…

work soc スケール

work soc スケールというものがあります。「ワークソック」と読みます。。。 これもIUHPEで報告されていた内容です。 労働という場面・環境に特化したsense of coherenceということなのだそうです。 このwork socを提唱したBauer氏によると、SOCにもセルフエ…

sense of coherence (SOC) 尺度の訂正 (医学書院「看護研究」誌42巻7号SOC特集記事より)

昨年末、医学書院が出す「看護研究誌」に「看護にSOCをどう活用するのか」というタイトルで特集が組まれました。 昨今のSOCに関する看護系の研究をレビューし、また、今後の看護学領域でのSOC研究を考える上でとても参考になる特集になりました。 山崎先生の…

sense of coherenceの呼び方とIUHPE国際会議

7月11日から15日にかけて、スイス・ジュネーブで行われたヘルスプロモーション・健康教育国際連合(IUHPE)に行ってきました。この団体の日本のリエゾンオフィスが日本健康教育学会の中に設置されています。 ここでは、sense of coherenceに関するシンポジウム…

ブログの開設とこのブログについて

sense of coherenceに関する研究の最近の動向などの知識や、自分が考えたことなどを書きためるために開設することにしました。 それに、研究を始めて10年近く経ち、自分の研究論文が世に出ることも多くなり、研究で触れている内容についても日がたつごとに考…