SOCスケール

各種SOC尺度について

13項目版SOCスケールについては、現在日本人における標準化の検討を行っております。 その一部について、日本公衆衛生学会誌に掲載されていますのでご報告します。 http://kurasi.hatenablog.com/entry/2015/08/20/152826 (調査報告のページへ)3項目版SOC…

SOCスケールについて

アーロン・アントノフスキー氏によって作成されたSOCスケールの日本語版についてです。 昨年よりSOCスケールの使用方法について検討を進めていますが、まだ結論が出ていない状況に有ります。 基本的に2014年4月の段階ではこれまで通り、日本語版の訳者代表で…

SOCスケールの高校生、大学生への適用について

SOCスケールの信頼性と妥当性 これについては、これまで私は高校生、大学生を相手にして、さんざんSOCの検討を行って来ていますが、ある意味適用できることを前提として研究をして来ました。 すくなくとも、海外では、中学生から13項目版のSOCスケールを使用…

SOCスケールについて(SOCスケール13項目版)

sense of coherence (SOC) スケール13項目版について問い合わせがよくあります。 昨年から書き続けていますが、医学書院の「看護研究」誌に乗せたスケール内容に誤植があって、一部の方の中で混乱が生じている状況が続いているようです。 http://d.hatena.ne…

思春期(学童期)向けSOCスケールについて

思春期用SOCスケールについての質問が健康教育学会で出ていました。SOCスケールは思春期、特に小学生の段階で十分に測定ができる者なのかということです。その時の論点は、そもそもSOCスケール自体、小学生に適用することが難しく、本当に測定できているのか…

SOCスケール得点の意味について

看護の院生への統計の授業も佳境に入って来ました。2変量間の検定についてなかなか理解していただけなかった学生さん方が、多変量解析の話には大変に食いついて来ていて、不思議です。やはり看護系の方々は人間を様々な側面から理解し関わっていくことに元々…

Antonovskyのsense of coherence スケールとネガティブ感情

2月5日のSOC研究会において、以前にタイトルだけとりあげた文献を紹介しました。 http://d.hatena.ne.jp/ttogari-tky/20110113/1294895680 レジメは以下です。 2011年2月5日SOC研究会.pdf 以前、Gayerという人(ドイツの多分医療社会学者)が1997年に指摘し…

3項目版sense of coherence(SOC3-UTHS)の使い道

SOC3-UTHSの使い道としては、以下の5つが考えられます。 大規模多目的調査の中に入れてもらいたい・・・当初作った目的はこのためでした。 高齢者のSOCを測りたい・・・13項目でも高齢者は途中で嫌がってしまうことが多いそうです。半分も答えてくれなくてSOCを欠…

3項目版sense of coherence尺度の作成プロセス

新年が明けて、昨日から出勤し、じわじわと様々な仕事の存在が明らかになってきて、意外と忙しいことに気付きつつあります。年末年始は連日連夜色々あって、この日常とは明らかに別世界のようであったとつくづく思います。さて、3項目版のスケールの開発のプ…

3項目版sense of coherenceの開発

現在社会科学研究所で行っている全国パネル調査に載せていただく目的で3年前に3項目版のSOCスケールの開発を行いました。 当初私自身、こういった超簡略化スケールの開発にはあまり乗り気ではなかったのですが、様々な事情でしぶしぶ開発に乗り出しました。…

sense of coherenceのスケールとしての位置づけ

ここ数年の間コンスタントに質問が来るのが、以前にも書いたSOCの下位尺度別での検討ができるか、という点と、sense of coherenceは何点以上だと良いのか、という、ある種のスクリーニングツールとしての位置づけがどうなっているのか、という質問です。psyc…

SOCの因子構造再論

ようやく週末に学会が終わり、ホッとしています。 総勢250名の参加で、地方会でありながらもやや規模が大きく、当日の学会運営はもとより、この半年間、特にこの2カ月は準備が大変でした。これでようやく自分の研究に打ち込める、と思っています。 さて、最…

sense of coherence スケールの下位尺度別の利用について その2

SOCスケールの下位尺度別の利用については、因子構造や内的妥当性のレベルでは可能であるという点について述べました。 しかし、そもそも下位尺度別に使用する意義がない限りにおいては検討しても仕方ないわけです。何でもかんでも下位尺度別、という訳では…

sense of coherenceスケールの下位尺度別の利用について

SOCスケールを下位尺度別に使用できるのか、という質問を良く聞きます。先日の公衆衛生学会の自由集会でもでましたし、昨年の学会でも出ましたし、私が以前に発表した学会でも下位尺度別にどうなっているのか、という質問を何度もうけました。 答えは可、で…

SOCスケールとSOC研究会

SOCスケールを紹介している昨年の看護研究誌の訂正のお知らせがweb siteに載りました。 http://www.igaku-shoin.co.jp/seigo/nr4207.html 関係各位には大変にご迷惑をおかけしております。 重ねてお詫び申し上げます。また、引用に関しては、山崎喜比古、吉…

sense of coherence scale の尺度開発

最近国内外の雑誌の査読をしていてよく尺度開発の論文にあたっています。自分はいくつかそうした論文を書いた経験があるので、それであてられるのかもしれませんし、SOCに関しては、英文で書いた論文もあるのでその関係なのかもしれません。 非常に良く見受…

work soc スケール

work soc スケールというものがあります。「ワークソック」と読みます。。。 これもIUHPEで報告されていた内容です。 労働という場面・環境に特化したsense of coherenceということなのだそうです。 このwork socを提唱したBauer氏によると、SOCにもセルフエ…

sense of coherence (SOC) 尺度の訂正 (医学書院「看護研究」誌42巻7号SOC特集記事より)

昨年末、医学書院が出す「看護研究誌」に「看護にSOCをどう活用するのか」というタイトルで特集が組まれました。 昨今のSOCに関する看護系の研究をレビューし、また、今後の看護学領域でのSOC研究を考える上でとても参考になる特集になりました。 山崎先生の…