思春期学と数理社会学

 先日、高校生におけるSOCスケールの適用可能性について言及しました。http://d.hatena.ne.jp/ttogari-tky/20110726今度の思春期のSOCの本には間に合わないのですが、筑波大の先生方から山崎先生と共著で雑誌思春期学での特集の原稿を頼まれました。SOC概念について紹介してほしいとのことでした。結構最近多くの本でSOC概念について紹介されているので、もちろん基礎的な部分を抑えた上で、他の雑誌や本では書いていない、SOCの形成や発達に関する部分について重点的に書こうかと検討中です。SOCの形成・発達は、身長や体重のような変化とは違うので捉え方がなかなか難しい、ということを書こうかと思っています。
 ほぼ同時に社会学の先生から数理社会学会誌に縦断データの解析事例について何か原稿を書いてほしいと頼まれました。今やっている社研のパネル調査データの解析か、それ以外に解析できそうなデータがあれば、ということでした。統計解析について原稿を書くほど専門家ではないのですが、社会学研究の中で縦断データの研究の位置づけがあまり明確でなかったという歴史があるそうで(因果関係にあまり目が向かなかった)、縦断研究を多く行なう社会学の一領域でもある健康社会学の立場で書いていかねばと思いました。こっちのテーマは、どうなるのか。あんまり時間もないようなのでやっぱりSOC関係のテーマになるのかなあ、とも思っています。