論文の校正と修正

今年の春先に投稿した論文がアクセプトされ、現在校正作業を行っています。Health Promotion Internationalという雑誌に投稿し、高校生を対象とした3年間の縦断調査のうち、初年度の親子のペアデータを用いた報告になっています。
実に単純なモデルで、親のSOCが子のSOCに影響するのではないか、という検討になっていて、その間にはどんな変数が介在しているのか、男女別にモデルの探索を行っています。分析も重回帰分析を行っているだけです。
高校生の生きる力研究会なる研究会を組織して、メンバーが総出で調査を行いました。このデータが貴重ですし、データを集めるために色々努力したので、データ収集の段階である程度水準が決まっていると言っても過言ではないようにも思います。
レビューアからは色々コメントが来ましたが、概してテーマについては好意的にコメントをいただいており、マイナーな修正をしただけで採用していただくことができました。国際誌なので、容易に想像できたはずなのですが、意外とてこずったのは、対象校の説明や、それに関連しての日本の教育制度の説明でした。
高校も3年あって、何歳から何歳が該当するのか、とか、一般高校では留年者はどのくらいいるものなのか、対象校は高校と大学の一貫校だったのですが、それが日本においてはどのような位置づけに捉えられているのか、などです。
それ以外にも、保護者は生物学的な親なのか、そして、日本の高校生ではそれはどの程度で、今回の対象校と差があるのかとか、そういった質問で、国内誌に投稿する時にはあまり突っ込まれないようなそんなことを聞かれました。
しかし、このデータはまだほとんど眠ったままでして、どんどん公表していかないと、、、まずい、、と思っています。。