第70回公衆衛生学会自由集会(秋田)「健康生成論とストレス対処能力概念SOCの学習交流会」のお知らせ

 先日書きかけになってしまった、今年の公衆衛生学会自由集会は下記のようになります。
 どなたでも参加できますので、ぜひご来場ください。

 今年ではや5回になる自由集会です。公衆衛生学の領域が国内国外ともにSOCの研究者が多いと思われます。しかし、発起人の山崎先生としては、なんとなくSOCに関心を持つものの、また、スケールで測定してみたものの、どのように研究に生かしてよいのか、未整理のまま学会発表や投稿に至っている研究が多いとのこと、SOC研究の重要性の啓蒙普及も含めて公衆衛生学会で自由集会を行い学習会・交流会という色彩で執り行っていこうということになったのでした。当時私は大学院の博士3年で博論提出直前でしたが、世話人として愛媛・松山での学会で第1回を行いました。

 そんなこんなではや5年です。来年以降は世話人はそろそろ後輩の誰かにやってもらいたいとも思っています。

 これまでずっと司会をしていたのですが、今年は坂野純子先生が司会をしてくださることになり、私は話題提供のほうに回ります。本当はほかの方が発表する予定だったのですが、ここにきていろいろ変更を余儀なくされたこともあって、私が報告することに。。
 
 報告の内容は以前の保健医療社会学会での内容で、分析を修正してみようと思っています。テーマはほぼ一緒ですが、保健医療社会学会よりも関心の強い方は多いのではないかと思いまして、改めて修正して話題提供という形で報告しようと思いました。職場環境とSOCの関係については周りに強く関心をもつ人が多く、現在社研のパネルデータで、多目的調査ということで変数自体は制限が多いものの(SOCは3項目版ですし、対象もポピュレーション調査なので抽象的な研究にならざるを得ないのですが)折角扱わせていただいているので、可能な限り分析を試みたいと思っています(思っているだけでやらないといけませんが。。。)。
 保健医療社会学会はSOCに関心がある人はそれほど多くないためあまり込み入った議論にならなかったのですが、SOCの自由集会ということで、関心がある先生方が多くいらっしゃるであろうと思う次第です。また、心理社会的職場環境とSOCとの関係について関心を持つ方が自分の周りに多く、現在データをいじらせていただいている社研パネル調査データでそのあたりの検討をすることができるので、3時点のデータを用いて報告を行う予定です。
 今回の学会では、なぜSOCに関心を持つ人が多くなっているのかというところも含めて(おそらくはポジティブな部分への着眼なのでしょうが、保健医療系での研究は他のポジティブ心理学概念よりSOCははるかに多い)いろいろ発見があれば良いなと思っています。

 懇親会もありますのでぜひご参加ください。SOC研究に造詣の深い山崎先生や坂野先生とお話しするチャンスでもあろうかと思いますので。懇親会の参加はわたくしの方までメールをいただくか(プロフィールにアドレス有)、当日受付で申し出ていただいても結構です。
 皆様のお越しをお待ちしております。


日時:2011年10月19日(水)18:30〜20:30
場所:カレッジプラザ 小会議室2 (2F)
http://jsph70.umin.jp/pdf/accessmap_session.pdf
内容:
司会:坂野 純子(岡山県立大学

話題提供
1.「SOC具象化研究の意義と発展深化の課題」
    山崎 喜比古 (財団法人パブリックヘルスリサーチセンター ストレ
ス科学研究所)
2.「共に働く」健康支援的な職場環境とSOC〜HIVと就労に関する意識調
査2011より」
    久地井 寿哉 (社会福祉法人はばたき福祉事業団)
3.「職場環境とwell-beingとの関係におけるSOCの媒介効果の検討」
    戸ヶ里 泰典 (放送大学
※話題提供の後に自由討論の時間をもうけております
※会場にて関連書籍を著者割引にて頒布する予定です。

懇親会会場:秋田長屋酒場 秋田駅前店 http://r.gnavi.co.jp/t195503/