SOC研究会のスタート

あっという間に時間が過ぎ、もはや4月も終わりに近づく勢いで驚いています。。今月はほとんど更新することができませんでした。
23日にSOC研究会がありました。山崎先生は元気そうに参加されていました。
前に東大でやっていた時とメンバーはほとんど変わらない状況で、ホッとしました。運営委員の先生方も半分以上はご参加いただき、特に筑波大の先生方のご参加は本当に心強く思いました。その一方で、山崎先生からSOCの疫学研究に関するレビュー論文の話が流れてきまして、当初はわたくしのほうが後方支援に回ります、ということにして、山崎・戸ヶ里で、ということにしていたのですが、「まあ、やはりおたくが・・・」と言われ、私のほうで執筆すること(戸ヶ里・山崎)になりました。
報告は益子さんからSOCとストレスコーピング特性との関係に関するもの、竹内さんより、新任看護師のSOCとコミットメントと継続意思との関係に関する縦断研究についての報告でした。
SOCとストレスコーピング特性との関連性については、ストレスコーピング特性自体の位置づけ、つまり、認知レベルの概念なのか、行動レベルに落としたものなのかについて、尺度自体が持っている意味を取りかねる、という話になっていました。
実際に図っている尺度は「特性」を見ようとしているのでおそらく認知レベルのものなのでしょうけれども、尺度自体は測定しやすさ、回答しやすさを求めているあまりかなり具体的な経験を聞くものとなっていて、違和感を感じるということで、確かに、本当に特性を測っているものなのかわからないようにも思いました。ただ、特性なのか、そうでないのかの議論は置いておいて、実際に多く行う経験の傾向を見ているという形で割り切って、SOCとの関係をみると、SOCの構成概念の理解の観点からは大変に興味深い結果になっていたように思います。
あと、本年度も公衆衛生学会でSOCに関する自由集会を開催することに決まりました。内容については、現在いろいろ検討中でまた告知をしていきたいと思っています。