SOCスケールとSOC研究会

SOCスケールを紹介している昨年の看護研究誌の訂正のお知らせがweb siteに載りました。
http://www.igaku-shoin.co.jp/seigo/nr4207.html
関係各位には大変にご迷惑をおかけしております。
重ねてお詫び申し上げます。

また、引用に関しては、山崎喜比古、吉井清子監訳 健康の謎を解く(有信堂高文社)からの引用が正確です。

先日海外の研究者から日本語版SOCスケールの引用をするときにどのようにするのかと聞かれました。
上記は訳書なので、論文となると、
Yamazaki, Y. (1999). Kenko-eno-atarashii-mikata-wo-rironka-shita-kenkoseiseiron-to-kenkohojigainen-SOC. Quality Nursing, 5, 825-832, (In Japanese).
になるかもしれません。。

SOC-13(13項目版SOCスケール)の場合、手前みそですが日本語版の構成概念妥当性の検討をしているので、
Togari, T., Yamazaki, Y., Nakayama, K., Takayama, T., Yamaki, C.K. (2008). Construct validity of Antonovsky's sense of coherence: Stability of factor structure and predictive validity with regard to the well-being of Japanese undergraduate students from two-year follow-up data. The Japanese Journal of Health and Human Ecology, 74, 2, 71-86.
を引用出来ます。

※なお、日本語版Antonovsky's SOCスケールの使用方法について2013年5月12日より見直しをしております。ただし検討中であって、現在のところはこれまで通りの使用方法で良いとしています(2014年3月)

ただし日本語版の開発者は「東京大学健康社会学アントノフスキー研究会」ということになっています。
現在、アントノフスキー研究会は「SOC研究全国ネットワーク」という名前となり、東大内部者だけでなく外部の方も加わって、隔月で定例研究会を持っています。もはや三分の二は外部の方々になっています。
最近の文献の紹介や、研究経過報告などが行われています。参加される先生方が行っている研究を応援するような、大学院のゼミのような形で行われています。山崎先生はかつてはサロン風などと言っていましたが、人数が増えてきていて、そうもいかなくなってきました。

代表は山崎喜比古先生です。
世話人は健康社会学分野の院生が担当していますが、ご関心のある方は私までお問い合わせください。
研究会・学会形式にしないのは、運営が大変だということと、会費も設けず、出入りも緩やかな形で続けたほうが何かと良いことがあるから、だそうです。

またここ3年ほど、日本公衆衛生学会総会で「健康生成論とストレス対処力SOCに関する学習・研究交流集会」と称して自由集会を行っています。今年で第4回になりますが、例年人数が増えている感じです。今年は東京で、10月27日(水)18:30〜東京国際フォーラムで行われます。