8月のSOC研究会

SOC研究会が8月6日に行われました。
内容は、文献紹介「Modin B, Ostberg V, Toivanen S, Sundell K. Psychosocial working conditions, school sense of coherence and subjective health complaints. A multilevel analysis of ninth grade pupils in the Stockholm area. J Adolescence. 2011; 34(1): 129-139(東大院益子さん).と、認知症家族介護者のSOCに関する研究の相談(三重県立看護大伊藤薫先生)と、「人生経験とSOCの関連性こだわり分析結果オンパレード」(山崎先生)でした。
文献のほうは、学校SOCと呼ばれる、学校生活における首尾一貫感覚に特化されたスケールを用いたマルチレベル分析でした。学校SOCという考え方が以前に紹介した職場SOCという考え方http://d.hatena.ne.jp/ttogari-tky/20100802/1280751024に似た、いわゆるsituetional SOCという分類のもののようです。sotuational SOCについてはhttp://books.google.co.jp/books?id=wASf32DdfhQC&printsec=frontcover#v=onepage&q&f=false に議論されています。
この文献では集団レベルのSOCを各学級レベルでの平均値に置き換えていました。結局以前にも議論したように,集団のばらつきをどうとらえるかが大事なようにも考えられました。全体的なSOCのレベルに加えて、均質化されていたほうが良いのか、ある程度ばらつきがあった方が良いのか、どの程度のばらつきまで許されるのか、分散の程度まで含めないといけないのではないかと思いました。